だいばにっき

嗜好品と思いつきに揺られて

言語化が苦手な話

ぐるぐる悩んでいるのか悩んでいるふりをしているのか自分でもわからないまま、暖かい日向で冷たい風に当たっています。 

もう、すぐそこに春がいます。鼻先をくすぐる風にすこし照れ笑いしていると、とつぜん頭の中で「さくらいろの季節」が流れ出してしまう頃。

 

ところで、最近気づいたことがありました。僕の思考は不完全なまま進むことが多く、何かわかった!と自分が感じたとしてもそれを言語化できないことです。

視覚的イメージと感触、それだけが僕の頭を走り抜けては消え、消えてはまた呼び起こされる、というような具合です。まるで春の睡魔のなかに一年間がすっぽり収まってしまったような生活を送っています。おそらく人の心の声が聞こえる超能力者がいたとしても、僕の心に声はほとんどありませんから何も問題なくポーカーを楽しめるでしょう。

 

君、どう思う?とか意見を求められた時にはもう、頭のイメージを一つ一つ言葉に翻訳して、つなげてみることしかできません。往々にして支離滅裂、何が言いたいのかさっぱりわかりません。

 

今自分で書いていても何が伝えたいのかわかっていません。きっと伝えたいことなんてないのかもしれません。

文章を書くとその文章に自身の思考がつられていくのを、ただ楽しんでいるだけなのかもしれません。